29PM160|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「29歳の女性。主訴は不眠。寝付きが悪い。起床時には四肢がだるい。足の冷えがあり、生ものを食べると下痢をしやすい。舌は淡白で胖大、脈は濡を認める。」病証に対する治療穴で最も適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
脾陽虚に対する治療穴を選ぶ問題です。
足の冷え、下痢、四肢のだるさ、舌淡白胖大、脈濡という所見から病証を決め、対応する経の要穴を選びます。
解説
この症例は脾陽虚の病証であり、治療は脾の働きを高めて陽気を補うことが基本になります。
太白は足の太陰脾経の原穴であり、兪土穴でもあります。脾は五行では土に属し、その原穴かつ土穴である太白は、脾を補う代表的な経穴です。したがって最も適切な治療穴となります。原穴は臓腑の原気が集まるところとされ、その臓腑の虚実いずれにも用いられます。
太衝は足の厥陰肝経の原穴で、肝の失調に用います。
神門は手の少陰心経の原穴で、不眠や動悸など心神の症状に用いられますが、この症例の根本である脾陽虚に対する治療穴としては太白が適します。
太渓は足の少陰腎経の原穴で、腎の虚に用います。
実際の治療では、太白に加えて足三里、脾兪、中脘などを用い、灸法を組み合わせて温補することが考えられます。
選択肢の確認
1.太衝
誤り。肝経の原穴であり、肝の失調に用います。
2.太白
正しい。脾経の原穴かつ兪土穴であり、脾を補う代表的な経穴です。
3.神門
誤り。心経の原穴であり、心神の症状に用います。
4.太渓
誤り。腎経の原穴であり、腎の虚に用います。
覚えるポイント
- 太白=脾経の原穴かつ兪土穴、脾を補う代表穴。
- 原穴=太淵(肺)、太白(脾)、太衝(肝)、太渓(腎)、神門(心)、大陵(心包)。
- 陰経では原穴と兪穴が一致する。
- 陽虚には温補が適し、灸法を組み合わせる。