29PM169|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)
ポリモーダル受容器の興奮で生じる軸索反射により、受容器末端から放出されるのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
軸索反射によって神経終末から放出される物質を問う問題です。
炎症の場で神経が放出するペプチドと、組織や血漿由来の物質を区別します。
解説
ポリモーダル受容器は、機械的刺激、熱刺激、化学的刺激のいずれにも反応する侵害受容器で、主に無髄のC線維の自由神経終末に存在します。
これが興奮すると、興奮が分岐点から逆行性に隣の枝へ伝わる軸索反射が起こり、その終末からサブスタンスPや**CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)**といった神経ペプチドが放出されます。
これらの神経ペプチドは、血管拡張、血管透過性の亢進、肥満細胞の脱顆粒を引き起こし、刺鍼部のフレア(紅暈)や膨疹の形成に関与します。これを神経原性炎症といいます。
ヒスタミンは肥満細胞の顆粒から放出される物質、ブラジキニンは血漿中の前駆体から生じる発痛物質、プロスタグランジンは細胞膜のアラキドン酸から産生される発痛増強物質であり、いずれも神経終末から放出されるものではありません。
選択肢の確認
1.サブスタンスP
正しい。軸索反射により神経終末から放出される神経ペプチドです。
2.ヒスタミン
誤り。肥満細胞の顆粒から放出されます。
3.ブラジキニン
誤り。血漿中の前駆体から生じる発痛物質です。
4.プロスタグランジン
誤り。細胞膜のアラキドン酸から産生される発痛増強物質です。
覚えるポイント
- 軸索反射=中枢を介さず、末梢の分岐点から逆行性に伝わる。
- 放出される神経ペプチド=サブスタンスP、CGRP。
- これらによる血管反応を神経原性炎症という。
- 三重反応=発赤、フレア(軸索反射)、膨疹(ヒスタミンによる透過性亢進)。