29PM174|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)
透熱灸を行う場合、最も注意しなければならない疾患はどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
有痕灸を行う際に注意すべき基礎疾患を選ぶ問題です。
熱傷が治りにくい、感染しやすい状態にあるのはどれかを考えます。
解説
全身性エリテマトーデス(SLE)は自己免疫疾患であり、治療に副腎皮質ステロイド薬や免疫抑制薬が用いられます。これにより易感染性となり、創傷の治癒も遅れます。また、皮膚病変や光線過敏があり、皮膚が脆弱になっていることも少なくありません。したがって、皮膚に熱傷をつくる透熱灸を行う際には最も注意が必要な疾患です。
同様に注意すべき状態として、糖尿病、末梢循環障害、知覚鈍麻のある部位、ステロイド薬の長期使用、悪性腫瘍の治療中などが挙げられます。
過敏性腸症候群、月経困難症、変形性腰椎症は、いずれも創傷治癒や感染防御に直接影響する疾患ではなく、施灸にあたって特別な注意を要する代表的な疾患としては挙げられません。
選択肢の確認
1.全身性エリテマトーデス
正しい。免疫抑制療法による易感染性と創傷治癒の遅れ、皮膚の脆弱性があり、最も注意を要します。
2.過敏性腸症候群
誤り。創傷治癒や感染防御に直接影響する疾患ではありません。
3.月経困難症
誤り。施灸に特別な注意を要する疾患ではありません。
4.変形性腰椎症
誤り。加齢性の変化であり、皮膚の状態に影響しません。
覚えるポイント
- 有痕灸で注意すべき状態=免疫抑制療法中、糖尿病、末梢循環障害、知覚鈍麻、皮膚疾患。
- SLEでは光線過敏と皮膚病変にも配慮する。
- 施灸部位に炎症、感染、循環障害があるときは避ける。
- 不安がある場合は無痕灸を選び、刺激量を控えめにする。