29PM178|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)
施灸局所のフレア現象について正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
施灸局所のフレア現象の機序を問う問題です。
刺入部の周囲に広がる発赤がどのように生じるかを考えます。
解説
施灸や刺鍼などの刺激を皮膚に与えると、いわゆる三重反応がみられます。刺激部位の発赤、その周囲に広がるフレア(紅暈)、そして膨疹です。
このうちフレアは、軸索反射によって生じます。刺激を受けた侵害受容線維(C線維)の興奮が、分岐点から逆行性に隣接する枝へ伝わり、その終末から**CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)**やサブスタンスPが放出されます。CGRPは強力な血管拡張作用をもつため、刺激部の周囲に発赤が広がります。
広作動域ニューロンは脊髄後角にあり、内臓と体表からの入力が収束するニューロンで、関連痛の説明に用いられます。局所の血管反応の機序ではありません。
軸索反射は中枢を介さないため、単シナプス反射ではありません。単シナプス反射の代表は伸張反射(腱反射)です。
内因性オピオイドは下行性疼痛抑制系などの鎮痛機序に関与するもので、皮膚の血管反応の機序ではありません。
選択肢の確認
1.広作動域ニューロンが関与する。
誤り。脊髄後角にあり、関連痛の説明に関わるニューロンです。
2.単シナプス反射によって生じる。
誤り。軸索反射は中枢を介さず、シナプスを経ません。
3.CGRPの遊離によって生じる。
正しい。軸索反射により放出されたCGRPの血管拡張作用によります。
4.内因性オピオイドが関与する。
誤り。鎮痛機序に関わる物質であり、局所の血管反応ではありません。
覚えるポイント
- フレア(紅暈)=軸索反射によるCGRPやサブスタンスPの放出。
- 膨疹=ヒスタミンによる血管透過性の亢進。
- 軸索反射は中枢を介さず、末梢の分岐で逆行性に伝わる。
- 単シナプス反射の代表は伸張反射(腱反射)。