29PM180|第29回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第29回午後(科目未分類)
1回の透熱灸による生体反応で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
透熱灸による局所の生体反応を問う問題です。
小さな熱傷が起こす急性炎症の反応として、正しい方向を選びます。
解説
透熱灸は皮膚に小さな熱傷をつくり、局所に急性炎症を起こします。このとき組織が傷害されると、補体系が活性化されます。活性化された補体は、走化性因子として好中球を呼び寄せ、オプソニンとして貪食を助け、また肥満細胞の脱顆粒を促して炎症を進めます。したがって補体の活性化が正しい記述です。
血管透過性は、ヒスタミンや神経ペプチド、キニンなどの作用により亢進します。抑制ではありません。透過性の亢進により血漿成分が漏出し、腫脹が生じます。
肥満細胞は熱刺激や補体の作用により脱顆粒を起こし、ヒスタミンを放出します。抑制ではありません。
血液凝固については、組織の傷害により凝固系が活性化されるため、凝固時間はむしろ短縮する方向に働きます。延長ではありません。
選択肢の確認
1.血管透過性の抑制
誤り。ヒスタミンなどにより透過性は亢進します。
2.補体の活性化
正しい。組織傷害により補体系が活性化され、炎症反応が進みます。
3.肥満細胞の脱顆粒抑制
誤り。肥満細胞は脱顆粒し、ヒスタミンを放出します。
4.血液凝固時間の延長
誤り。凝固系が活性化され、短縮する方向に働きます。
覚えるポイント
- 施灸の局所反応=急性炎症(発赤、腫脹、熱感、疼痛)。
- 補体の活性化、肥満細胞の脱顆粒、血管透過性の亢進が起こる。
- 炎症細胞は好中球→マクロファージの順に集まる。
- 修復期には線維芽細胞が増殖し膠原線維を産生する。