30AM35|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午前(科目未分類)
左冠動脈閉塞による急性心筋梗塞で死亡した。肺にみられる変化として適切でないのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
左心不全に伴う肺の変化を問う問題です。
「適切でないもの」を選ぶ形式なので、左心不全で肺に起こる変化を挙げてから消していきます。
解説
左冠動脈の閉塞による急性心筋梗塞では、左心室のポンプ機能が急激に低下し、急性左心不全をきたします。
左心房圧が上昇すると、その手前の肺静脈と肺の毛細血管に血液が滞り、肺うっ血が生じます。うっ血が強まると血漿成分が肺胞内へしみ出し、肺水腫となります。さらに毛細血管から赤血球が漏れ出て肺胞内出血を生じ、これを貪食したマクロファージ(心不全細胞)がみられます。したがって、うっ血、水腫、出血はいずれも起こりうる変化です。
これに対し、塞栓は血流に乗って運ばれた異物が血管を閉塞するもので、肺塞栓症の場合は主に下肢深部静脈の血栓が右心系を通って肺動脈に達することで起こります。左冠動脈の閉塞による左心不全から直接生じる肺の変化ではないため、適切でないものとして正答になります。
選択肢の確認
1.出血
誤り(起こりうる)。うっ血が強まると肺胞内出血を生じます。
2.塞栓
正しい。左心不全から直接生じる肺の変化ではありません。これが正答です。
3.水腫
誤り(起こりうる)。肺うっ血の進行により肺水腫となります。
4.うっ血
誤り(起こりうる)。左心不全の代表的な肺の変化です。
覚えるポイント
- 左心不全→肺うっ血→肺水腫(呼吸困難、起座呼吸、泡沫状の痰)。
- 慢性肺うっ血では心不全細胞(含鉄血黄素を貪食したマクロファージ)がみられる。
- 右心不全=頸静脈怒張、肝腫大、下腿浮腫、腹水。
- 肺塞栓症の原因は下肢深部静脈血栓症。