30AM42|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午前(科目未分類)
血中脂質で基準値を下回ると動脈硬化のリスクが高くなるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
脂質異常症の診断基準の考え方を問う問題です。
高いと問題になる脂質と、低いと問題になる脂質を区別します。
解説
HDLコレステロールは、末梢組織にたまった余分なコレステロールを回収して肝臓へ運ぶ働きをもち、動脈硬化を抑える方向に働きます。そのため「善玉」と呼ばれ、低いこと(低HDLコレステロール血症)が動脈硬化の危険因子となります。したがって、基準値を下回ると危険が高まるのはHDLコレステロールです。
これに対し、LDLコレステロールは血管壁にコレステロールを運び込み、酸化変性を経て動脈硬化を進めるため、「悪玉」と呼ばれ、高いことが問題になります。
**中性脂肪(トリグリセライド)**も、高いことが動脈硬化や急性膵炎の危険因子となります。
総コレステロールも高値が問題となる指標です。
脂質異常症の診断では、LDLコレステロール高値、HDLコレステロール低値、中性脂肪高値のいずれかで判定されます。
選択肢の確認
1.中性脂肪
誤り。高値が動脈硬化や急性膵炎の危険因子となります。
2.総コレステロール
誤り。高値が問題となる指標です。
3.LDLコレステロール
誤り。高値が動脈硬化を促進します。
4.HDLコレステロール
正しい。低値が動脈硬化の危険因子となります。
覚えるポイント
- HDLコレステロール=低いと危険(コレステロールを回収する)。
- LDLコレステロール・中性脂肪=高いと危険。
- 生活習慣の改善=運動、減量、禁煙はHDLを上げる方向に働く。
- 動脈硬化の危険因子=脂質異常症、高血圧、糖尿病、喫煙、加齢、家族歴。