30AM50|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午前(科目未分類)
くる病の治療で適切でないのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
くる病の病態と治療を問う問題です。
原因が何の不足かを考えると、適切でない治療が見えてきます。
解説
くる病は、小児期にビタミンDの不足や作用障害により骨の石灰化が障害される疾患です。骨が柔らかくなり、下肢の弯曲(O脚)、肋骨の数珠状変化、頭蓋の軟化、成長障害などをきたします。成人で同じ病態が生じたものが骨軟化症です。
治療と対策は、ビタミンDの投与、日光を浴びることによる皮膚でのビタミンD産生の促進(日光浴)、カルシウムとリンの十分な摂取、そして骨に適度な刺激を与える運動です。これらはいずれも適切です。
これに対し、副腎皮質ホルモン(ステロイド薬)の投与は適切ではありません。ステロイド薬は骨形成を抑制し、腸からのカルシウム吸収を減らし、尿中へのカルシウム排泄を増やすため、骨をさらにもろくします。長期投与ではステロイド性骨粗鬆症が問題になります。したがってこれが正答です。
選択肢の確認
1.ビタミンDの投与
誤り(適切である)。不足しているビタミンDを補う基本的な治療です。
2.運動
誤り(適切である)。骨への適度な刺激は骨形成を促します。
3.日光浴
誤り(適切である)。皮膚でのビタミンD産生を促します。
4.副腎皮質ホルモンの投与
正しい。骨形成を抑制し骨をもろくするため適切ではありません。これが正答です。
覚えるポイント
- くる病=小児のビタミンD不足による骨石灰化障害。成人では骨軟化症。
- 治療=ビタミンD、カルシウム、日光浴、運動。
- ビタミンDは皮膚で紫外線により合成され、腸からのカルシウム吸収を促進する。
- 副腎皮質ステロイド薬の長期投与は骨粗鬆症の危険因子となる。