30AM77|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午前(科目未分類)
脊髄損傷患者に生じる自律神経過反射について正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
自律神経過反射という脊髄損傷の合併症を問う問題です。
どの高位で起こるか、どのような症状が出るか、何が誘因かを整理します。
解説
**自律神経過反射(自律神経過緊張反射)**は、第6胸髄(T6)より上位の脊髄損傷でみられる合併症です。損傷部より下方からの刺激が脊髄に入ると、交感神経が過剰に反射して血管が強く収縮し、急激な血圧上昇をきたします。
このとき、上昇した血圧を感知した圧受容器から迷走神経を介して心臓に抑制がかかるため、徐脈となります。頻脈ではありません。また、損傷部より上では代償的に血管が拡張し、顔面紅潮、頭痛、発汗、鼻閉がみられます。放置すると脳出血に至る危険があります。
誘因として最も多いのは膀胱の充満(尿閉、カテーテルの閉塞)で、次いで便秘や直腸の充満です。ほかに褥瘡、陥入爪、きつい衣服なども誘因となります。したがって便秘が原因となるという記述が正しくなります。
対応としては、まず上体を起こして血圧を下げ、原因となっている刺激(膀胱の充満や便秘)を取り除くことが最優先です。降圧薬の投与は、原因を除いても改善しない場合に検討されます。
選択肢の確認
1.腰髄損傷患者にみられる。
誤り。第6胸髄より上位の損傷でみられます。
2.頻脈を生じる。
誤り。反射性に徐脈となります。
3.便秘が原因となる。
正しい。膀胱の充満とともに代表的な誘因です。
4.血圧上昇にはまず降圧薬を投与する。
誤り。まず上体を起こし、原因となる刺激を取り除きます。
覚えるポイント
- 自律神経過反射=T6より上位の脊髄損傷でみられる。
- 症状=急激な血圧上昇、徐脈、頭痛、顔面紅潮、発汗、鼻閉。
- 誘因=膀胱の充満、便秘、褥瘡、陥入爪、きつい衣服。
- 対応=上体を起こし、誘因を取り除く。放置すると脳出血の危険がある。