30AM83第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第30回午前(科目未分類)

次の文で示す症例について、問いに答えよ。「65歳の男性。左片麻痺と意識障害を生じた。頭部CT検査にて右被殻出血と診断され、保存的治療を受けた。リハビリテーションの評価において視覚の見落としが著明であった。」本患者の高次脳機能障害はどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

高次脳機能障害の分類を問う問題です。

65歳男性、右被殻出血、左片麻痺、視覚の見落としが著明という所見から判断します。

解説

右大脳半球の障害では、左側の空間や刺激に気づきにくくなり、左側にあるものを見落とすといった症状が現れます。これは、視覚そのものの障害ではなく、注意を向ける機能の障害として理解されます。したがって注意障害が正答です。

注意障害では、対象に注意を向ける、必要な情報を選び取る、注意を持続する、複数の対象に注意を配る、といった働きが低下します。左側への注意が向きにくくなると、食事の左側を残す、左側の壁や人にぶつかる、といった日常生活上の問題が生じます。

失行は、麻痺や理解の障害がないのに、目的に沿った動作ができなくなる障害です。

記憶障害は、新しいことを覚えられない、以前のことを思い出せないという障害です。

遂行機能障害は、目標を立て、計画し、順序立てて実行し、修正するという一連の働きの障害です。

選択肢の確認

1.失行
誤り。麻痺がないのに目的動作ができない障害です。

2.注意障害
正しい。視覚の見落としは注意を向ける機能の低下によります。

3.記憶障害
誤り。記銘や想起の障害です。

4.遂行機能障害
誤り。計画を立てて実行する機能の障害です。

覚えるポイント

  • 高次脳機能障害=注意障害、記憶障害、遂行機能障害、社会的行動障害が中核。
  • 右半球の障害では左側への注意が向きにくくなる
  • 失語は多くの場合、優位半球(多くは左)の障害で生じる。
  • 見落としがあると転倒や衝突の危険が高まる。
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