30AM86|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午前(科目未分類)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「70歳の男性。車を停車中に左上肢を伸ばし後部座席の物を取ったところ、肩峰部に激痛を感じた。肩関節部を他動的に外転させても、自力で外転位を保持できない。」診断確定のための検査で最も適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
腱板断裂の確定診断に用いる検査を選ぶ問題です。
損傷しているのが骨か軟部組織かで、適した画像検査が決まります。
解説
この症例で疑われるのは腱板断裂であり、損傷しているのは腱という軟部組織です。軟部組織の描出に最も優れるのはMRI検査であり、腱の連続性の途絶、断裂の範囲、筋の萎縮や脂肪変性の程度まで評価できます。したがってMRI検査が正答です。なお、簡便な検査としては超音波検査も有用です。
エックス線検査は骨の評価に適しており、骨折や脱臼の除外、肩峰と骨頭の間の距離(骨頭の上方移動)の評価には有用ですが、腱そのものは写りません。
CT検査も骨の評価には優れますが、軟部組織のコントラストはMRIに劣ります。
筋電図検査は神経や筋の電気的活動を調べる検査で、神経麻痺や筋原性疾患の評価に用いられます。腱の断裂を直接示すものではありません。
選択肢の確認
1.エックス線検査
誤り。骨の評価には有用ですが、腱は描出されません。
2.CT検査
誤り。骨の評価に優れますが、軟部組織のコントラストは劣ります。
3.MRI検査
正しい。腱などの軟部組織の描出に最も優れ、断裂の評価に適します。
4.筋電図検査
誤り。神経や筋の電気的活動を調べる検査です。
覚えるポイント
- 軟部組織(腱、靱帯、半月板、椎間板)の評価=MRI。
- 骨の評価=エックス線、CT。
- 腱板の評価には超音波検査も簡便で有用。
- 検査は非侵襲的で簡便なものから進めるのが原則。