30AM87|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午前(科目未分類)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「55歳の女性。2か月前から背部の鈍痛が続いていたが放置していた。発熱はないが、食欲不振、体重減少、倦怠感がある。」最も疑われる疾患はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
持続する背部痛と全身症状から疾患を推定する問題です。
55歳女性、2か月続く背部の鈍痛、発熱なし、食欲不振、体重減少、倦怠感、という所見を統合します。
解説
膵臓癌は、初期には症状が乏しく、進行すると上腹部から背部にかけての持続する鈍痛、食欲不振、体重減少、倦怠感、黄疸(膵頭部癌)などが現れます。この症例は、2か月続く背部痛に加えて食欲不振、体重減少、倦怠感という全身症状を伴っており、悪性腫瘍を強く疑わせます。したがって膵臓癌が最も疑われます。
背部痛は、膵臓が後腹膜にあり、腫瘍が後方の神経叢に浸潤することで生じます。姿勢によって軽減しにくい持続痛である点も特徴です。
子宮筋腫では、過多月経や圧迫症状が中心で、体重減少や倦怠感を主症状とするものではありません。
尿路結石では、突然の激しい疝痛発作と血尿が特徴で、2か月続く鈍痛という経過とは異なります。
腎盂腎炎では、発熱、悪寒、腰背部の叩打痛、膿尿がみられます。この症例は発熱がなく合致しません。
なお、体重減少や持続する背部痛は腰痛の危険信号であり、施術より医療機関の受診を優先すべき所見です。
選択肢の確認
1.子宮筋腫
誤り。過多月経や圧迫症状が中心で、全身症状は説明できません。
2.尿路結石
誤り。突然の疝痛発作と血尿が特徴です。
3.腎盂腎炎
誤り。発熱と腰背部の叩打痛を伴います。
4.膵臓癌
正しい。持続する背部痛と体重減少、食欲不振、倦怠感に合致します。
覚えるポイント
- 膵臓癌=上腹部から背部への持続痛、体重減少、食欲不振、黄疸(膵頭部癌)。
- 危険因子=喫煙、糖尿病、慢性膵炎、肥満、家族歴。
- 腫瘍マーカーはCA19-9。
- 腰背部痛の危険信号=体重減少、夜間痛、発熱、癌の既往、膀胱直腸障害。