30AM90|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午前(科目未分類)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「55歳の男性。強度近視。夕方デスクワーク中、右眼で黒く動く小さな糸くず状のものが見えた。」次第に症状は悪化し、右眼で下から上へ視野欠損も生じてきた。考えられる疾患はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
飛蚊症に視野欠損が加わった経過から疾患を推定する問題です。
55歳男性、強度近視、飛蚊症、次第に悪化し視野欠損が生じたという流れに注目します。
解説
網膜剥離は、網膜が眼球壁から剥がれる疾患です。前駆症状として飛蚊症の急増と光視症がみられ、剥離が進むとその部位に対応した視野欠損が生じ、黄斑部に及ぶと急激な視力低下をきたします。
強度近視は眼軸が長く網膜が薄いため、網膜裂孔と網膜剥離の重要な危険因子です。この症例は強度近視があり、飛蚊症から視野欠損へ進行しており、網膜剥離として典型的な経過です。したがってこれが正答です。網膜剥離は早期の手術で視機能の回復が期待できるため、緊急性の高い疾患です。
緑内障は、視神経の障害により周辺視野から徐々に欠けていく疾患で、慢性の経過では自覚症状に乏しく、飛蚊症を前駆症状としません。
白内障は水晶体の混濁で、かすみやまぶしさ、視力低下が徐々に進みます。視野が欠けるものではありません。
網膜色素変性症は遺伝性の疾患で、夜盲から始まり、視野が周辺から徐々に狭くなる経過をとります。急に進む視野欠損とは異なります。
選択肢の確認
1.緑内障
誤り。視野は周辺から徐々に欠け、飛蚊症を前駆症状としません。
2.白内障
誤り。水晶体の混濁によるかすみと視力低下が主症状です。
3.網膜剥離
正しい。飛蚊症と光視症に続き、視野欠損が生じる経過に合致します。
4.網膜色素変性症
誤り。夜盲から始まり、緩やかに視野が狭くなります。
覚えるポイント
- 網膜剥離=飛蚊症の急増、光視症、視野欠損、視力低下。緊急性が高い。
- 危険因子=強度近視、加齢、外傷、糖尿病網膜症。
- 視野欠損は剥離した部位と上下左右が逆に現れる。
- これらの症状があれば速やかに眼科受診を勧める。