30PM102|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病証で最もみられる脈状はどれか。「43歳の男性。主訴は便秘。1週間前に風邪を引き、その後、口渇が強くなり発汗も多くなった。午後3時から5時くらいまで体温が高くなる。」
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
陽明の熱盛を読み取り、脈状を判断する問題です。
43歳男性、便秘、風邪の後の強い口渇と多汗、午後3時から5時の発熱、という所見を統合します。
解説
外感の後に、強い口渇、多汗、便秘が現れ、午後の決まった時間に体温が上がるという経過は、邪が裏に入って熱が盛んになった**陽明病(陽明の熱盛)**の像です。午後3時から5時に熱が高まるのは日晡潮熱と呼ばれ、陽明病の特徴とされます。
このとき現れるのが洪脈です。洪脈は、脈の幅が広く、指を押し当てると打ち寄せる波のように勢いよく来て、去るときはやや弱いという脈で、熱が盛んな実熱を示します。したがってこれが正答です。
濡脈は、浮いていて細く柔らかい脈で、湿や虚を示します。
弦脈は、弓の弦を押さえるように直線的で緊張した脈で、肝胆の病、痛み、痰飲を示します。
緩脈は、ゆるやかで穏やかな脈で、正常な状態や湿邪の存在を示します。
選択肢の確認
1.濡脈
誤り。湿や虚を示す、浮いて細く柔らかい脈です。
2.弦脈
誤り。肝胆の病や痛み、痰飲を示す緊張した脈です。
3.洪脈
正しい。熱が盛んな実熱を示す、大きく力強い脈です。
4.緩脈
誤り。ゆるやかな脈で、実熱を示すものではありません。
覚えるポイント
- 洪脈=熱盛(陽明の実熱)、大きく力強い。
- 陽明病=高熱、大汗、大渇、便秘、悪熱、日晡潮熱、脈洪大。
- 弦脈=肝胆・痛み・痰飲、滑脈=痰湿・食滞、細脈=血虚・陰虚。
- 数脈は熱、遅脈は寒を示す。