30PM103|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
次の文で示す病証の治療原則で最も適切なのはどれか。「慢性の眩暈と頭痛、目の充血、のぼせ、腰がだるく力が入らない。脈は弦細数を認める。」
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
治療原則を選ぶ問題です。
虚と実が同時に存在する病態に対して、どの原則を用いるかを考えます。
解説
この病証では、眩暈、頭痛、目の充血、のぼせという上部の熱と亢進の所見(実)がある一方で、腰がだるく力が入らないという下部の虚の所見があります。脈が弦細数であることも、弦(肝の亢進)と細(陰血の不足)と数(熱)が混じった状態を示します。
これは、肝腎の陰が不足したうえで肝陽が上に亢進した肝陽上亢の像であり、虚実挟雑証です。
このような場合の治療原則が補虚瀉実です。不足している肝腎の陰を補い(補虚)、亢進している肝陽を抑える(瀉実)というように、補法と瀉法を組み合わせます。したがってこれが正答です。
瀉実は、邪実のみが存在する場合の原則です。この症例には虚の要素があるため不十分です。
急則治標は、急性で危険な症状が前面にある場合に、まず表面の症状を抑える原則です。この症例は慢性の経過であり当てはまりません。
因地制宜は、地域や環境の条件に応じて治療を組み立てる考え方です。
選択肢の確認
1.瀉実
誤り。邪実のみの場合の原則で、虚の要素を扱えません。
2.急則治標
誤り。急性で切迫した症状に対する原則です。
3.補虚瀉実
正しい。虚実挟雑証に対し、補法と瀉法を組み合わせます。
4.因地制宜
誤り。地域や環境に応じて治療を調整する考え方です。
覚えるポイント
- 補虚瀉実=虚実挟雑証に対して補法と瀉法を組み合わせる。
- 急則治標、緩則治本=急性期は標を、慢性期は本を治す。
- 三因制宜=因時制宜、因地制宜、因人制宜。
- 肝陽上亢=上部は実(頭痛、めまい、目の充血)、下部は虚(腰膝のだるさ)。