30PM128第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)

マン・ウェルニッケ肢位にある片麻痺患者に対して、上肢の痙性の改善を目的に相反性Ⅰa抑制を応用した低周波鍼通電療法を行う場合、適切な治療穴の組合せはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

相反性Ia抑制を利用した痙性の改善を問う問題です。

痙性のある筋そのものではなく、その拮抗筋を刺激するという原理を理解しているかが決め手です。

解説

マン・ウェルニッケ肢位は、脳卒中片麻痺で典型的にみられる姿勢で、上肢は屈曲位(肩内転、肘屈曲、前腕回内、手関節と手指の屈曲)、下肢は伸展位(股関節伸展、膝伸展、足関節底屈内反)をとります。すなわち上肢では屈筋群に痙性があります。

相反性Ia抑制は、ある筋が伸張されて筋紡錘からのIa線維が興奮すると、その拮抗筋の運動ニューロンが抑制されるという仕組みです。これを応用すると、痙性のある筋の拮抗筋を刺激することで、痙性のある筋の緊張を抑えることができます。

上肢の屈筋群の痙性を抑えるには、その拮抗筋である伸筋群を刺激します。消濼は上腕後面にあり上腕三頭筋(肘の伸筋)の部位、外関は前腕後面にあり前腕伸筋群の部位です。したがってこの組合せが適切です。

曲沢と内関はいずれも前腕前面(屈筋側)にあり、痙性のある側を刺激することになるため適しません。承筋と承山、豊隆と足三里はいずれも下肢の経穴です。

選択肢の確認

1.消濼-外関
正しい。上腕三頭筋と前腕伸筋群にあたり、屈筋の痙性を抑える拮抗筋刺激になります。

2.曲沢-内関
誤り。いずれも前腕前面の屈筋側にあり、痙性筋そのものを刺激することになります。

3.承筋-承山
誤り。下腿後面の経穴です。

4.豊隆-足三里
誤り。下腿前面の経穴です。

覚えるポイント

  • マン・ウェルニッケ肢位=上肢屈曲、下肢伸展。
  • 相反性Ia抑制=拮抗筋を刺激して痙性筋の緊張を抑える。
  • 上肢屈筋の痙性→**伸筋(上腕三頭筋、前腕伸筋群)**を刺激。
  • 下肢伸筋の痙性→屈筋(前脛骨筋など)を刺激する考え方になる。
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