30PM130|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
次の文で示す症例に対する局所治療穴として最も適切なのはどれか。「38歳の女性。家事や子どもの世話が忙しく、最近になって手関節に痛みを感じるようになった。アイヒホッフテスト陽性。」
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
**ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)**を推定し、局所治療穴を選ぶ問題です。
38歳女性、家事や育児による手の酷使、手関節の痛み、アイヒホッフテスト陽性という所見に注目します。
解説
アイヒホッフテストは、母指を握り込ませた状態で手関節を尺屈させ、橈骨茎状突起部に痛みが出れば陽性となる検査で、ドケルバン病を示します(同様の検査としてフィンケルシュタインテストがあります)。
ドケルバン病は、橈骨茎状突起部の第1区画を通る長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の腱鞘に炎症と狭窄が起こる疾患で、母指を多く使う家事や育児、妊娠・産後の女性に多くみられます。
したがって局所治療穴としては、まさに長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間に取る列欠が最も適切です。列欠は手の太陰肺経の絡穴で、手関節掌側横紋の上方1寸5分にあります。
内関は前腕前面で正中神経に関係する部位、合谷は第2中手骨中点の橈側、陽池は手関節背側の総指伸筋腱の尺側の陥凹部にあり、いずれもこの疾患の罹患部位とは異なります。
選択肢の確認
1.内関
誤り。前腕前面にあり、正中神経に関係する部位です。
2.合谷
誤り。第2中手骨中点の橈側にあり、罹患部位ではありません。
3.列欠
正しい。長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間にあり、罹患腱の局所にあたります。
4.陽池
誤り。手関節背側で総指伸筋腱の尺側にあります。
覚えるポイント
- ドケルバン病=長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の狭窄性腱鞘炎。
- 検査=アイヒホッフテスト、フィンケルシュタインテスト。
- 列欠=この二腱の間にあり、局所治療穴として適する。
- 母指の使いすぎを避け、安静と局所の管理を指導する。