30PM132|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
次の文で示す症例で罹患神経に対する治療穴として最も適切なのはどれか。「35歳の女性。妊娠に伴い母指から中指にかけてしびれが出現し、母指と示指で輪を作ろうとすると楕円型になる。」
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
正中神経障害を所見から特定し、その神経の走行部位にある経穴を選ぶ問題です。
35歳女性、妊娠に伴う母指から中指のしびれ、母指と示指で輪をつくると楕円になる、という所見に注目します。
解説
母指から中指にかけての手掌側のしびれは、正中神経の支配領域に一致します。妊娠中の発症も、手根管症候群に典型的な状況です。
母指と示指で輪(丸)をつくろうとすると、正円にならず楕円形になってしまう所見は、長母指屈筋と深指屈筋(示指)の働きが弱まるためで、正中神経の障害を示します(ティアドロップ徴候とも呼ばれます)。
したがって罹患神経は正中神経です。内関は手の厥陰心包経の絡穴で、前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方2寸に取ります。この部位のすぐ深層を正中神経が走行しているため、罹患神経に対する治療穴として最も適切です。
小海は肘内側で尺骨神経、手五里は上腕外側で橈骨神経、天井は肘頭の上方で橈骨神経や上腕三頭筋に関係する部位であり、いずれも正中神経の走行ではありません。
選択肢の確認
1.小海
誤り。肘頭と上腕骨内側上顆の間にあり、尺骨神経の走行部位です。
2.手五里
誤り。上腕外側にあり、橈骨神経に関係します。
3.天井
誤り。肘頭の上方にあり、上腕三頭筋や橈骨神経に関係します。
4.内関
正しい。前腕前面で正中神経の走行部位にあたります。
覚えるポイント
- 正中神経麻痺=母指から環指橈側のしびれ、母指球の萎縮、猿手、輪がつくれない。
- 内関=長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、横紋の上2寸。深部に正中神経。
- 手根管症候群は妊娠中や産後、手の酷使で生じやすい。
- 検査=ファレンテスト、ティネル徴候。