30PM133|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
末梢性顔面神経麻痺で過誤再生による後遺症はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
顔面神経麻痺の後遺症のうち、**過誤再生(迷入再生)**によるものを選ぶ問題です。
神経線維が本来とは違う経路へ再生することで何が起こるかを考えます。
解説
**ワニの涙(鰐涙症)は、顔面神経麻痺の回復過程で、本来は唾液腺(顎下腺など)へ向かうはずの分泌線維が、誤って涙腺へ向かって再生してしまうために起こる後遺症です。その結果、食事をすると涙が出るという現象が生じます。神経線維が本来とは異なる経路へ再生する過誤再生(迷入再生)**の典型例であり、これが正答です。
同じ機序による後遺症として、口を動かすと目が閉じてしまう、目を閉じると口角が動くといった病的共同運動もみられます。
兎眼は、眼輪筋の麻痺により目を完全に閉じられない状態そのものであり、麻痺の症状です。角膜の乾燥や損傷を防ぐ対応が必要です。
味覚脱失は、顔面神経に含まれる鼓索神経の障害により、舌前3分の2の味覚が低下するもので、麻痺の症状です。
聴覚過敏は、アブミ骨筋神経の麻痺によりアブミ骨筋が働かず、音が響いて聞こえるもので、これも麻痺の症状です。
選択肢の確認
1.兎眼
誤り。眼輪筋の麻痺そのものによる症状です。
2.ワニの涙
正しい。分泌線維が涙腺へ誤って再生することで生じる過誤再生の後遺症です。
3.味覚脱失
誤り。鼓索神経の障害による症状です。
4.聴覚過敏
誤り。アブミ骨筋神経の麻痺による症状です。
覚えるポイント
- **過誤再生(迷入再生)**の後遺症=ワニの涙、病的共同運動。
- 兎眼=閉眼不能、角膜保護が必要。
- 鼓索神経=舌前3分の2の味覚、アブミ骨筋神経=聴覚過敏。
- 末梢性麻痺では額のしわ寄せができない(中枢性では可能)。