30PM143第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)

次の文で示す病証として適切なのはどれか。「32歳の女性。主訴は眼精疲労。最近、月経血の量が少なく色も薄くなった。緊張すると手がふるえ、夜中にこむら返りが起こりやすい。舌は淡白、脈は濇を認める。」

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

肝血虚の病証を読み取る問題です。

32歳女性、眼精疲労、月経血が少なく色が薄い、緊張時の手のふるえ、夜間のこむら返り、舌淡白、脈濇、という所見を統合します。

解説

眼精疲労は「肝は目に開竅する」ことから、手のふるえとこむら返りは「肝は筋を主る」ことから、いずれも肝の失調を示します。

さらに、月経血の量が少なく色が薄いこと、舌が淡白であることは、血の不足を示します。肝は血を蔵するため、これらをまとめて肝血虚と判断できます。血が筋と目を養えないために、こむら返りや眼精疲労が生じます。

なお脈の**濇(渋)**はめぐりの滞りを示しますが、血が不足して脈を満たせない状態でもみられます。

心血虚では、動悸、不眠、多夢、健忘が中心となります。

腎精不足では、発育や生殖の異常、耳鳴り、腰膝のだるさ、健忘、脱毛が中心となります。

脾不統血では、皮下出血、鼻出血、不正性器出血、月経過多など、血が脈外に漏れる症状が中心となり、この症例の月経量減少とは逆になります。

選択肢の確認

1.心血虚
誤り。動悸、不眠、多夢、健忘が中心となります。

2.腎精不足
誤り。発育や生殖の異常、耳鳴り、腰膝のだるさが中心です。

3.脾不統血
誤り。出血傾向が中心であり、月経量減少とは逆の所見です。

4.肝血虚
正しい。眼精疲労、こむら返り、月経量減少、舌淡白から判断されます。

覚えるポイント

  • 肝血虚=眼精疲労、目のかすみ、こむら返り、しびれ、爪の異常、月経量減少、舌淡。
  • 肝は血を蔵し、筋を主り、目に開竅する
  • 心血虚=動悸、不眠、多夢、健忘。
  • 脾不統血=皮下出血、不正性器出血、月経過多。
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