30PM147|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
次の文で示す病証に対する治療穴で最も適切なのはどれか。「33歳の男性。主訴は上腹部の不快感。連日、飲食の不摂生が続き、悪心、嘔吐がみられる。腹部膨満、噯気、口臭を伴う。舌は厚苔、脈は滑実を認める。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
**食滞(飲食不節による胃の失調)**の病証を読み取り、治療穴を選ぶ問題です。
33歳男性、上腹部の不快感、連日の飲食の不摂生、悪心と嘔吐、腹部膨満、噯気、口臭、厚苔、脈滑実、という所見を統合します。
解説
連日の飲食の不摂生という病因に、上腹部の不快感、腹部膨満、噯気(げっぷ)、口臭、悪心・嘔吐という症状、そして厚苔と脈が滑実という所見が加わっており、飲食物が胃に停滞した**食滞(食積)**の病証です。胃気が降りずに上逆するため、悪心、嘔吐、噯気が生じます。
治療では、胃の働きを回復させて停滞を解消することが目的となります。梁門は足の陽明胃経の経穴で、上腹部、臍中央の上方4寸、前正中線の外方2寸に取ります。胃の募穴である中脘の外方にあたり、胃の症状に用いられる代表的な経穴です。したがってこれが最も適切です。あわせて中脘、足三里、内関、公孫などが用いられます。
膻中は任脈の経穴で第4肋間の高さにあり、気会として胸部の気の停滞に用います。
帯脈は足の少陽胆経の経穴で側腹部にあり、帯下や腰のだるさに用います。
肓兪は足の少陰腎経の経穴で、臍中央の外方5分にあります。
選択肢の確認
1.膻中
誤り。胸部にあり、気会として胸中の気の停滞に用います。
2.梁門
正しい。上腹部の胃の部位にあり、食滞による胃の症状に適します。
3.帯脈
誤り。側腹部にあり、帯下や腰のだるさに用います。
4.肓兪
誤り。臍中央の外方5分にある腎経の経穴です。
覚えるポイント
- 食滞=飲食の不摂生、腹満、噯気、口臭、悪心・嘔吐、厚苔、滑実脈。
- 梁門=臍中央の上4寸、前正中線の外方2寸(胃経)。
- 中脘=胃の募穴かつ腑会、臍中央の上4寸。
- 胃気は降りるのが順であり、上逆すると悪心や嘔吐、噯気を生じる。