30PM150|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
次の文で示す病証に対する経脈を考慮した治療穴として適切なのはどれか。「65歳の男性。2日前に新型コロナワクチン接種を受けたところ、肩を外転すると強い痛みを自覚する。悪寒、発熱、頭痛はない。肩の屈曲、伸展痛もない。」
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
症状の部位から経脈を判断し、その経脈の経穴を選ぶ問題です。
65歳男性、ワクチン接種後の肩の痛み、外転で強い痛み、屈曲と伸展では痛まない、悪寒や発熱なし、という所見に注目します。
解説
肩の痛みが外転のときにだけ強く、屈曲や伸展では痛まないという記述から、痛む部位は肩の外側から後外側、すなわち三角筋部から肩峰周囲と考えられます。悪寒や発熱がないことから、全身性の反応ではなく局所の問題です。
肩の外側から後外側を通るのは手の少陽三焦経です。三焦経は上肢後面を上り、肩峰の後下方の肩髎を経て肩上部から頸へ向かいます。したがって、経脈を考慮した治療穴としては三焦経の経穴を選びます。
液門は手の少陽三焦経の滎水穴で、手背、第4・第5指間、みずかきの近位陥凹部、赤白肉際に取ります。遠隔部の経穴として、経脈を通じて肩の症状に働きかける選穴です。したがってこれが正答です。
魚際は手の太陰肺経の滎火穴(肩前面から上肢前外側)、天泉は手の厥陰心包経の経穴(上腕前面)、前谷は手の太陽小腸経の滎水穴(肩後面から上肢後内側)であり、いずれも肩の外側の走行とは異なります。
選択肢の確認
1.魚際
誤り。肺経の経穴で、上肢前外側の走行に関係します。
2.天泉
誤り。心包経の経穴で、上腕前面にあります。
3.液門
正しい。三焦経の滎水穴で、肩の外側から後外側を通る経脈にあたります。
4.前谷
誤り。小腸経の経穴で、上肢後内側から肩後面の走行に関係します。
覚えるポイント
- 肩の外側から後外側=手の少陽三焦経(肩髎)。
- 肩の前面=手の太陰肺経(中府、雲門)、肩の後内側=手の太陽小腸経(肩貞、臑兪)。
- 液門=三焦経の滎水穴、第4・第5指間。
- 症状の部位と経脈の走行を照らし合わせて選穴する。