30PM153第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)

次の文で示す症例について、問いに答えよ。「26歳の女性。なで肩で痩せている。主訴は右上肢全体の持続的なだるさ。腱反射は正常、スパーリングテスト、エデンテスト、ライトテストは陰性、アドソンテストは陽性。」進行した際の症状として最も適切なのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

胸郭出口症候群の病型を推定し、進行したときの症状を選ぶ問題です。

26歳女性、なで肩でやせ型、右上肢全体の持続的なだるさ、腱反射正常、アドソンテストのみ陽性、という所見に注目します。

解説

なで肩でやせ型の若い女性に、上肢全体のだるさや疲れやすさが生じるのは、胸郭出口症候群に典型的です。アドソンテストは、頭部を患側に回旋させて深呼吸させ、橈骨動脈の拍動が減弱するかをみる検査で、**前斜角筋症候群(斜角筋隙での圧迫)**を示唆します。腱反射が正常であることから、神経根や脊髄の障害は否定的です。

胸郭出口では、腕神経叢とともに鎖骨下動脈が通ります。圧迫が進んで血管性の要素が強くなると、上肢の血流障害によりレイノー現象(寒冷やストレスで手指が白くなり、次いで紫、赤へと変化する)が現れます。したがってこれが正答です。ほかに冷感、蒼白、脈拍の減弱がみられます。

筋トーヌス亢進は上位運動ニューロン障害の徴候で、頸髄症などでみられます。

筋線維束性れん縮は下位運動ニューロンの変性を示す所見で、筋萎縮性側索硬化症などでみられます。

手指の巧緻運動障害は頸髄症でみられる代表的な症状です。

選択肢の確認

1.レイノー現象
正しい。鎖骨下動脈の圧迫による血流障害が進むと現れます。

2.筋トーヌス亢進
誤り。上位運動ニューロン障害の徴候です。

3.筋線維束性れん縮
誤り。下位運動ニューロンの変性を示す所見です。

4.手指巧緻運動障害
誤り。頸髄症でみられる症状です。

覚えるポイント

  • 胸郭出口症候群=なで肩でやせ型の若い女性に多い、上肢のだるさとしびれ。
  • 検査=アドソンテスト(前斜角筋)、エデンテスト(肋鎖間隙)、ライトテスト(小胸筋下)、モーレイテスト。
  • 血管性の症状=レイノー現象、冷感、蒼白、脈拍減弱。
  • 頸髄症では腱反射亢進、病的反射、巧緻運動障害がみられる。
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