30PM154|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「26歳の女性。なで肩で痩せている。主訴は右上肢全体の持続的なだるさ。腱反射は正常、スパーリングテスト、エデンテスト、ライトテストは陰性、アドソンテストは陽性。」罹患筋への局所治療穴として適切なのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
アドソンテスト陽性から罹患筋を特定し、その筋への局所治療穴を選ぶ問題です。
どの部位で圧迫が起こっているかを考えます。
解説
アドソンテストが陽性であることは、斜角筋隙、すなわち前斜角筋と中斜角筋の間で腕神経叢と鎖骨下動脈が圧迫されていることを示します。したがって罹患筋は**前斜角筋(および中斜角筋)**です。
天鼎は手の陽明大腸経の経穴で、前頸部、輪状軟骨と同じ高さ、胸鎖乳突筋の後縁に取ります。この部位の深部には前斜角筋と中斜角筋があり、斜角筋隙に近いため、罹患筋への局所治療穴として適切です。したがってこれが正答です。ただし、この部には腕神経叢と鎖骨下動脈、さらに深部には肺尖があるため、刺鍼の深さと角度には十分な注意が必要です。
屋翳は足の陽明胃経の経穴で第2肋間、胸郷は足の太陰脾経の経穴で第3肋間にあり、いずれも前胸部で大胸筋や小胸筋に関係します。小胸筋は別の型(小胸筋症候群、過外転症候群)に関わります。
気戸は胃経の経穴で鎖骨下縁にあり、斜角筋の部位ではありません。
選択肢の確認
1.屋翳
誤り。第2肋間にあり、大胸筋や小胸筋の部位です。
2.気戸
誤り。鎖骨下縁にあり、斜角筋の部位ではありません。
3.胸郷
誤り。第3肋間にあり、前胸部の筋に関係します。
4.天鼎
正しい。胸鎖乳突筋の後縁にあり、深部の斜角筋に対応します。
覚えるポイント
- アドソンテスト=斜角筋隙(前斜角筋と中斜角筋の間)での圧迫。
- 天鼎=輪状軟骨の高さ、胸鎖乳突筋の後縁(大腸経)。深部に斜角筋。
- 前頸部の刺鍼は腕神経叢、鎖骨下動脈、肺尖に注意し、深刺を避ける。
- エデンテスト=肋鎖間隙、ライトテスト=小胸筋下。