30PM156|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「32歳の女性。主訴は月経時の下腹部および腰の痛み。主訴の部位と手足の冷えを伴い、温めると改善する。月経血は暗紫色で血塊が混じる。婦人科では機能性月経困難症と診断された。」デルマトームを考慮した治療を行う場合、最も適切な経穴はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
デルマトーム(脊髄分節)を考慮した選穴を問う問題です。
子宮を支配する脊髄分節に対応する体表部位を選びます。
解説
子宮や骨盤内臓を支配する交感神経は、おおよそ**第10胸髄から第2腰髄(T10からL2)**から出ます。したがって、この分節に対応する体表部位の経穴を選ぶことで、体性-自律神経反射を介した働きかけが期待できます。
腎兪は足の太陽膀胱経の経穴で、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1.5寸に取ります。この高さはL2の分節に対応し、骨盤内臓を支配する分節の範囲に含まれます。したがって最も適切であり、これが正答です。
膈兪は第7胸椎の高さにあり、T7の分節に対応します。上腹部の臓器に対応する高さであり、骨盤内臓の分節とは異なります。
足三里は下腿前面にあり、下肢の皮膚分節(おおよそL5)に対応します。
三陰交は下腿内側にあり、下肢内側の皮膚分節(おおよそL4)に対応します。三陰交は婦人科系の症状に広く用いられる重要な経穴ですが、デルマトームによる分節の一致という観点では腎兪が適切です。
選択肢の確認
1.膈兪
誤り。第7胸椎の高さで、上腹部の臓器に対応する分節です。
2.腎兪
正しい。第2腰椎の高さで、骨盤内臓を支配する分節に対応します。
3.足三里
誤り。下腿前面で、下肢の皮膚分節に対応します。
4.三陰交
誤り。下腿内側で、下肢の皮膚分節に対応します。
覚えるポイント
- 子宮など骨盤内臓の交感神経=T10からL2、副交感神経=S2からS4。
- 腎兪=第2腰椎棘突起下縁の高さ、後正中線の外方1.5寸。
- デルマトームの目安=乳頭T4、剣状突起T6、臍T10、鼠径部T12からL1。
- 体性-自律神経反射では、目的臓器と同じ分節の体表を刺激する。