30PM160|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「60歳の男性。主訴は足のむくみ。近医で乏尿ではないが、尿量が少ないと指摘された。残尿感はない。下痢しやすい。舌は胖嫩、歯痕、白厚膩苔、脈は滑を認める。」適切な治療穴はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
脾の失調に対する治療穴を、部位の記述から特定する問題です。
各選択肢を経穴名に直して判断します。
解説
この症例は脾の運化の失調による水湿の停滞であり、脾経の経穴を用いるのが適切です。
各選択肢を経穴名に直します。
「尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸」は通里で、手の少陰心経の絡穴です。
「第1中足骨底内側の遠位陥凹部、赤白肉際」は公孫で、足の太陰脾経の絡穴であり、八脈交会穴(衝脈に通ずる)でもあります。脾胃の失調、腹部の症状、水湿の停滞に広く用いられる経穴です。したがってこれが正答です。
「脛骨内側面の中央、内果尖の上方5寸」は蠡溝で、足の厥陰肝経の絡穴です。陰部の掻痒などを主治とします。
「腓腹筋外側頭下縁とアキレス腱の間、崑崙の上方7寸」は飛揚で、足の太陽膀胱経の絡穴です。
選択肢の確認
1.尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸
誤り。通里であり、心経の絡穴です。
2.第1中足骨底内側の遠位陥凹部、赤白肉際
正しい。公孫であり、脾経の絡穴です。
3.脛骨内側面の中央、内果尖の上方5寸
誤り。蠡溝であり、肝経の絡穴です。
4.腓腹筋外側頭下縁とアキレス腱の間、崑崙の上方7寸
誤り。飛揚であり、膀胱経の絡穴です。
覚えるポイント
- 公孫=脾経の絡穴、八脈交会穴(衝脈)。第1中足骨底の前下方、赤白肉際。
- 公孫と内関の組は胃・心・胸の症状に用いる。
- 絡穴=列欠(肺)、偏歴(大腸)、豊隆(胃)、公孫(脾)、通里(心)、支正(小腸)、飛揚(膀胱)、大鍾(腎)、内関(心包)、外関(三焦)、光明(胆)、蠡溝(肝)。
- 脾を補う代表穴=太白(原穴)、三陰交、陰陵泉、足三里、脾兪。