30PM165|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
仰臥位による置鍼時に患者がくしゃみをした場合、最も折鍼が起こりやすい部位はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
折鍼の危険を、体位と部位から考える問題です。
くしゃみによってどの筋が急激に収縮するかを考えます。
解説
**折鍼(鍼が体内で折れること)**は、鍼体の劣化に加えて、刺鍼部の筋の急激で強い収縮によって起こりやすくなります。特に、体動や咳、くしゃみで筋が瞬間的に強く縮むと、置鍼した鍼に強い曲げの力が加わります。
くしゃみでは、横隔膜と腹筋群が急激かつ強力に収縮し、腹圧が一気に高まります。したがって、腹部に置鍼している場合が最も危険です。
天枢は足の陽明胃経の経穴で、臍中央の外方2寸、腹直筋の上に取ります。くしゃみによる腹筋の急激な収縮が直接加わる部位であるため、折鍼が最も起こりやすい経穴です。したがってこれが正答です。
印堂は両眉の間にあり、その下は前頭骨で筋の収縮の影響は小さい部位です。
膻中は前正中線上、第4肋間の高さにあり、その下は胸骨であり、筋層は薄くなります。
中都は下腿の脛骨内側面にあり、くしゃみによる筋収縮の影響はほとんど受けません。
選択肢の確認
1.印堂
誤り。両眉の間にあり、筋の急激な収縮の影響は小さい部位です。
2.膻中
誤り。胸骨上にあり、筋層が薄い部位です。
3.天枢
正しい。腹直筋上にあり、くしゃみによる腹筋の急激な収縮を直接受けます。
4.中都
誤り。下腿の脛骨内側面にあり、影響を受けにくい部位です。
覚えるポイント
- 折鍼の原因=鍼体の劣化や傷、過度の手技、刺鍼部の急激な筋収縮、体動。
- 予防=鍼の点検、鍼体を根元まで刺入しない、体位の安定、体動への注意喚起。
- 折鍼が起きたら患者を動かさず、医療機関での摘出につなげる。
- 置鍼中は患者から目を離さず、体動や咳の可能性に配慮する。