30PM168|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
鍼の刺入によりポリモーダル受容器の反応性を増大させるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
受容器の感受性を高める物質を問う問題です。
発痛物質、発痛増強物質、神経ペプチドを区別します。
解説
プロスタグランジンは、細胞膜のリン脂質から遊離したアラキドン酸が、シクロオキシゲナーゼの働きで代謝されて生じる物質です。それ自体の発痛作用は弱いものの、侵害受容器(ポリモーダル受容器)の感受性を著しく高める働きがあります。そのため、ブラジキニンなど他の発痛物質による痛みが増強されます。発痛増強物質の代表であり、これが正答です。非ステロイド性抗炎症薬がプロスタグランジンの産生を抑えて鎮痛効果を示すのは、この作用を断つためです。
**血管作動性腸ペプチド(VIP)**は、消化管や神経に分布するペプチドで、血管拡張や平滑筋の弛緩に関わります。
CGRPは感覚神経終末から放出される神経ペプチドで、強力な血管拡張作用をもち、フレアの形成に関与します。
サブスタンスPも感覚神経終末から放出される神経ペプチドで、血管拡張、血管透過性の亢進、肥満細胞の脱顆粒に関与し、神経原性炎症を起こします。ただし、受容器の感受性を高める代表的な物質としてはプロスタグランジンが挙げられます。
選択肢の確認
1.血管作動性腸ペプチド(VIP)
誤り。血管拡張や平滑筋の弛緩に関わるペプチドです。
2.CGRP
誤り。神経終末から放出され、血管拡張とフレア形成に関与します。
3.サブスタンスP
誤り。神経終末から放出され、神経原性炎症に関与します。
4.プロスタグランジン
正しい。侵害受容器の感受性を高める代表的な発痛増強物質です。
覚えるポイント
- 発痛物質=ブラジキニン、セロトニン、カリウムイオン、水素イオン。
- 発痛増強物質=プロスタグランジン、ヒスタミン。
- 神経ペプチド=サブスタンスP、CGRP(軸索反射で放出、神経原性炎症)。
- 非ステロイド性抗炎症薬はプロスタグランジンの産生を抑制する。