30PM175|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
副腎皮質ホルモン剤を長期服用している患者への施灸方法で最も適しているのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
副腎皮質ステロイド薬の長期服用者に対する施灸方法を選ぶ問題です。
薬の影響で皮膚と免疫がどうなるかを考えます。
解説
副腎皮質ホルモン剤(ステロイド薬)を長期に服用していると、易感染性となり、創傷治癒が遅延し、皮膚が薄く脆弱になります(皮膚萎縮、皮膚線条、紫斑)。したがって、皮膚に熱傷をつくる有痕灸は化膿と難治性潰瘍の危険が高く、避けるべきです。
棒灸(艾条灸)は、皮膚から離した位置で温熱を与える無痕灸であり、熱傷や灸痕を残しません。したがって、この患者に対して最も適した施灸方法です。距離を調整して熱さを加減でき、患者の反応を確認しながら行える点も安全です。
焦灼灸は組織を焼き切る灸法、透熱灸は艾炷を皮膚上で燃やしきる有痕灸、糸状灸も艾炷を小さくしたとはいえ皮膚上で燃焼させる有痕灸であり、いずれも熱傷をつくるため適しません。
同様の配慮が必要な状態として、糖尿病、末梢循環障害、知覚鈍麻、悪性腫瘍の治療中などがあります。
選択肢の確認
1.棒灸
正しい。皮膚から離して行う無痕灸であり、熱傷を残さず最も適します。
2.焦灼灸
誤り。組織を焼き切る灸法で、皮膚損傷を伴います。
3.透熱灸
誤り。艾炷を燃やしきる有痕灸であり、熱傷を残します。
4.糸状灸
誤り。艾炷は小さいものの、皮膚上で燃焼させる有痕灸です。
覚えるポイント
- ステロイド薬長期使用=易感染性、創傷治癒遅延、皮膚の脆弱化。
- このような場合は**無痕灸(棒灸、知熱灸、温筒灸)**を選ぶ。
- 有痕灸=透熱灸、焦灼灸、打膿灸(糸状灸も皮膚上で燃焼させる)。
- 糖尿病や末梢循環障害でも同様の配慮が必要。