30PM178|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
施灸時の組織傷害によって放出されるアラキドン酸代謝産物はどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
アラキドン酸代謝産物を選ぶ問題です。
細胞膜のリン脂質から生じる物質と、それ以外の由来の物質を区別します。
解説
組織が傷害されると、細胞膜のリン脂質からホスホリパーゼA2の働きでアラキドン酸が遊離します。アラキドン酸は次の二つの経路で代謝されます。
シクロオキシゲナーゼ経路からは、プロスタグランジン、プロスタサイクリン、トロンボキサンが生じます。
リポキシゲナーゼ経路からは、ロイコトリエンが生じます。ロイコトリエンは、血管透過性の亢進、白血球の遊走、気管支平滑筋の収縮に関わり、炎症とアレルギー反応で重要な役割を果たします。したがってこれが正答です。
セロトニンは、血小板や腸のクロム親和性細胞、中枢神経に存在するアミンで、血管収縮や発痛に関わります。アラキドン酸代謝産物ではありません。
CGRPは感覚神経終末から放出される神経ペプチドです。
ヒスタミンは肥満細胞や好塩基球の顆粒に含まれるアミンで、血管拡張と透過性亢進を起こします。いずれもアラキドン酸由来ではありません。
選択肢の確認
1.ロイコトリエン
正しい。アラキドン酸のリポキシゲナーゼ経路から生じます。
2.セロトニン
誤り。血小板などに含まれるアミンです。
3.CGRP
誤り。感覚神経終末から放出される神経ペプチドです。
4.ヒスタミン
誤り。肥満細胞の顆粒に含まれるアミンです。
覚えるポイント
- アラキドン酸代謝=シクロオキシゲナーゼ経路(プロスタグランジン、トロンボキサン)とリポキシゲナーゼ経路(ロイコトリエン)。
- 非ステロイド性抗炎症薬はシクロオキシゲナーゼを阻害する。
- ヒスタミン=肥満細胞由来、ブラジキニン=血漿由来、CGRP・サブスタンスP=神経終末由来。
- 炎症では複数の化学伝達物質が段階的に働く。