30PM179|第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)
透熱灸による局所炎症反応で最も早期の反応はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
急性炎症の時間経過を問う問題です。
血管の反応と細胞の反応のどちらが先かを考えます。
解説
透熱灸により組織が傷害されると、急性炎症が次の順序で進みます。
まず血管の反応が起こります。一時的な細動脈の収縮に続いて血管が拡張し、血流が増加して発赤と熱感が生じます。同時に、ヒスタミンやキニン、神経ペプチドの作用によって細静脈の血管透過性が亢進し、血漿成分が組織へ漏れ出して腫脹(浮腫)が生じます。これが最も早期の反応です。したがってこれが正答です。
次に細胞の反応が続きます。血管内皮への白血球の接着と遊走が起こり、好中球が組織へ集まって細菌や壊死組織を貪食します。
その後、マクロファージが主役となって残った壊死組織や好中球の死骸を処理し、成長因子を放出して修復を促します。
さらに時間が経つとリンパ球の浸潤がみられ、慢性炎症の像へ移行します。最終的には線維芽細胞が増殖して膠原線維を産生し、修復が完了します。
選択肢の確認
1.好中球の活性化
誤り。血管の反応に続いて起こる細胞の反応です。
2.血管透過性の亢進
正しい。急性炎症で最も早期に起こる血管の反応です。
3.リンパ球の浸潤
誤り。より遅い時期にみられる反応です。
4.マクロファージの活性化
誤り。好中球の後に主役となります。
覚えるポイント
- 急性炎症の順序=血管の反応(拡張と透過性亢進)→好中球→マクロファージ→リンパ球・線維芽細胞。
- 炎症の四徴=発赤、腫脹、熱感、疼痛(+機能障害)。
- 血管透過性を高める物質=ヒスタミン、ブラジキニン、ロイコトリエン、サブスタンスP。
- 施灸の局所反応は、この炎症と修復の過程として理解できる。