30PM99第30回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第30回午後(科目未分類)

次の文で示す患者の病証の病理で正しいのはどれか。「82歳の男性。半年前に誤嚥性肺炎で1か月間入院した。退院後から腰の痛み、耳鳴り、手足のほてりが出現し、寝汗をかくようになった。」

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

腎陰虚の病理を読み取る問題です。

82歳男性、長期入院の後の腰痛、耳鳴り、手足のほてり、寝汗、という所見を統合します。

解説

腰痛は「腰は腎の府」とされることから腎の虚を、耳鳴りは「腎は耳に開竅する」ことから腎の失調を示します。高齢であること、長期の入院により消耗したことも、腎精の衰えを裏づけます。

さらに、手足のほてり(五心煩熱)寝汗(盗汗)は、陰液が不足して相対的に熱が生じた陰虚の代表的な所見です。

これらをまとめると、病理は腎陰の不足と判断されます。治療は腎陰を補うことが基本となり、太渓、腎兪、照海、三陰交などが用いられます。

疏泄の失調は肝気鬱結や肝火の病理で、いらだち、胸脇の張り、太息が中心となります。

運化の失調は脾の病理で、食欲不振、腹満、軟便、倦怠感が中心となります。

肝火の上炎は実熱の病理で、目の充血、頭痛、いらだち、口苦、脈弦数が中心となり、この症例の虚熱の像とは異なります。

選択肢の確認

1.疏泄の失調
誤り。肝の病理であり、いらだちや胸脇の張りが中心です。

2.運化の失調
誤り。脾の病理であり、消化器症状が中心です。

3.肝火の上炎
誤り。実熱の病理であり、この症例の虚熱の所見とは異なります。

4.腎陰の不足
正しい。腰痛、耳鳴り、五心煩熱、盗汗から腎陰虚と判断されます。

覚えるポイント

  • 腎陰虚=腰膝のだるさ、耳鳴り、めまい、五心煩熱、盗汗、舌紅少苔、脈細数。
  • 腰は腎の府腎は耳に開竅する。
  • 盗汗は陰虚自汗は気虚・陽虚
  • 高齢や長期の消耗は腎精を損なう。
30PM9830PM100
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