31AM57第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第31回午前(科目未分類)

肺癌患者にみられる所見と浸潤部位の組合せで正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

肺癌の局所浸潤による症状と、障害される構造を対応させる問題です。

どこが侵されると何が起こるかを整理します。

解説

反回神経は迷走神経の枝で、喉頭の筋を支配して声帯を動かします。左反回神経は大動脈弓を回って上行するため、縦隔や肺門部の腫瘍に侵されやすく、麻痺すると声帯が動かなくなって**嗄声(声がかすれる)**をきたします。したがってこの組合せが正しくなります。

縮瞳は、交感神経(星状神経節や交感神経幹)が侵されることで生じます。肺尖部の腫瘍(パンコースト腫瘍)では、縮瞳、眼瞼下垂、眼裂狭小、発汗低下からなるホルネル徴候がみられます。上大静脈ではありません。

顔面浮腫は、上大静脈が腫瘍に圧迫されて還流が妨げられることで生じます。顔面と上肢の浮腫、頸静脈の怒張、前胸部の静脈の怒張を伴い、上大静脈症候群と呼ばれます。交感神経ではありません。つまり選択肢1と2は構造が入れ替わっています。

横隔神経が侵されると、横隔膜が麻痺して呼吸機能が低下し、しゃっくりがみられることもあります。腰痛は骨転移などで生じるもので、横隔神経の症状ではありません。

選択肢の確認

1.縮 瞳-上大静脈
誤り。縮瞳は交感神経の障害(ホルネル徴候)によります。

2.顔面浮腫-交感神経
誤り。顔面浮腫は上大静脈の圧迫によります。

3.嗄 声-反回神経
正しい。反回神経麻痺により声帯が動かなくなり嗄声を生じます。

4.腰 痛-横隔神経
誤り。横隔神経の障害では横隔膜麻痺が生じます。

覚えるポイント

  • 反回神経麻痺→嗄声。左反回神経は大動脈弓を回るため侵されやすい。
  • 上大静脈症候群=顔面と上肢の浮腫、頸静脈怒張。
  • パンコースト腫瘍=肺尖部、ホルネル徴候と上肢の疼痛。
  • 横隔神経麻痺=横隔膜挙上、呼吸機能の低下。
31AM5631AM58
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