31AM58|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午前(科目未分類)
胸膜中皮腫と関連するのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
発がん物質と疾患の対応を問う問題です。
職業性のばく露と関連する腫瘍を思い出します。
解説
胸膜中皮腫は、胸膜(あるいは腹膜や心膜)の中皮から発生する悪性腫瘍で、**アスベスト(石綿)**のばく露と強い関連があります。したがってこれが正答です。
アスベストは断熱材や建材として広く使われた繊維状の鉱物で、吸入すると肺に長く残り、石綿肺(じん肺の一種)、肺癌、胸膜中皮腫を引き起こします。ばく露から発症までの潜伏期が20年から50年と非常に長いことが特徴で、現在も過去のばく露による発症が続いています。職業性のばく露が中心で、労災補償や救済制度の対象となっています。
塩蔵食品は、食塩の過剰摂取を通じて胃癌の危険因子とされます。
アセトアルデヒドはアルコールの代謝産物で、食道癌などとの関連が指摘されています。
ジクロロプロパンは有機溶剤で、印刷業での胆管癌の発生との関連が問題となった物質です。
選択肢の確認
1.塩蔵食品
誤り。胃癌の危険因子とされます。
2.アスベスト
正しい。胸膜中皮腫、肺癌、石綿肺の原因となります。
3.アセトアルデヒド
誤り。アルコールの代謝産物で、食道癌などとの関連が指摘されています。
4.ジクロロプロパン
誤り。胆管癌との関連が問題となった有機溶剤です。
覚えるポイント
- アスベスト=胸膜中皮腫、肺癌、石綿肺。潜伏期が20年以上と長い。
- 職業がんの例=ベンジジン(膀胱癌)、ベンゼン(白血病)、クロム(肺癌)、塩化ビニル(肝血管肉腫)。
- 胃癌の危険因子=ヘリコバクター・ピロリ、塩蔵食品、喫煙。
- 職業歴の聴取は疾患の背景を知るうえで重要となる。