31AM59|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午前(科目未分類)
右心不全によくみられる身体所見はどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
右心不全と左心不全の症状を区別する問題です。
うっ血が起こるのは、弱ったポンプの手前です。
解説
右心不全では、右心室のポンプ機能が低下して右心房圧が上がり、その手前にある**体循環系(静脈系)**に血液が滞ります。その結果、下肢の浮腫、頸静脈怒張、肝腫大(うっ血肝)、腹水、体重増加がみられます。したがって下肢の浮腫が正答です。
肺うっ血は、左心不全でみられる所見です。左心房圧の上昇により肺静脈と肺の毛細血管に血液が滞り、労作時呼吸困難、起座呼吸、発作性夜間呼吸困難、泡沫状の痰が生じます。
頻呼吸は、肺うっ血による低酸素やガス交換の障害を反映するもので、左心不全でより問題になります。
四肢のチアノーゼは、末梢の血流低下と酸素飽和度の低下により生じます。末梢性チアノーゼとして循環不全全般でみられるもので、右心不全に特徴的な所見というわけではありません。
なお、右心不全の最も多い原因は左心不全であり、両者が併存することも多くあります。
選択肢の確認
1.肺うっ血
誤り。左心不全でみられる所見です。
2.頻呼吸
誤り。左心不全による肺うっ血で問題になります。
3.下肢の浮腫
正しい。体循環系のうっ血を反映する右心不全の代表的な所見です。
4.四肢チアノーゼ
誤り。循環不全全般でみられ、右心不全に特徴的なものではありません。
覚えるポイント
- 右心不全=体循環うっ血(下肢の浮腫、頸静脈怒張、肝腫大、腹水)。
- 左心不全=肺うっ血(労作時呼吸困難、起座呼吸、発作性夜間呼吸困難)。
- うっ血は「弱ったポンプの手前」に起こる。
- 右心不全の最多の原因は左心不全である。