31AM66|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午前(科目未分類)
中殿筋機能が低下して起こるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
徒手検査で確認できる所見と、その原因となる筋を対応させる問題です。
中殿筋の役割から考えます。
解説
中殿筋は上殿神経の支配を受け、股関節の外転と、片脚で立ったときに骨盤を水平に保つ働きをします。
この機能が低下すると、患側で片脚立ちをしたときに、非支持側(反対側)の骨盤が下がる現象が生じます。これがトレンデレンブルグ徴候であり、これが正答です。変形性股関節症、大腿骨頸部骨折後、上殿神経麻痺、発育性股関節形成不全などでみられます。歩行では、体幹を患側へ傾けて代償する中殿筋歩行(動揺性歩行)がみられます。
**アリス徴候(ガレアッチ徴候)**は、仰臥位で股関節と膝関節を屈曲させたときに、左右の膝の高さに差が生じる所見で、発育性股関節形成不全や大腿骨の短縮を示します。
クリック徴候は、乳児の股関節を開排したときに感じられるクリック音で、発育性股関節形成不全の所見です。
ドレーマン徴候は、股関節を屈曲させると自然に外転・外旋してしまう現象で、大腿骨頭すべり症でみられます。
選択肢の確認
1.アリス徴候
誤り。左右の膝の高さの差をみる所見です。
2.クリック徴候
誤り。乳児の股関節開排時のクリック音です。
3.ドレーマン徴候
誤り。大腿骨頭すべり症でみられる所見です。
4.トレンデレンブルグ徴候
正しい。中殿筋の機能低下により、非支持側の骨盤が下がります。
覚えるポイント
- トレンデレンブルグ徴候=中殿筋の機能低下、非支持側の骨盤が下がる。
- 中殿筋は上殿神経支配、股関節外転と骨盤の水平保持。
- アリス徴候・クリック徴候=発育性股関節形成不全。
- ドレーマン徴候=大腿骨頭すべり症(思春期の男児に多い)。