31AM78|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午前(科目未分類)
幻肢について正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
幻肢と幻肢痛の特徴を問う問題です。
経過、頻度、治療への反応を確認します。
解説
幻肢は、切断によって失われた四肢がまだ存在するように感じられる現象です。多くの切断者に生じ、その一部が痛みを伴う幻肢痛となります。
幻肢痛には、末梢の断端神経腫や、脊髄と脳における感覚地図の再構成といった要因に加え、不安、抑うつ、ストレスといった心理的な要因も関連することが知られています。したがってこの記述が正しくなります。治療では、鏡を用いた療法、断端の管理、薬物療法、心理的支援などが組み合わされます。
消炎鎮痛剤(非ステロイド性抗炎症薬)は、炎症性の痛みには有効ですが、幻肢痛は神経障害性疼痛の性質をもつため効果が乏しいことが多く、鎮痛補助薬などが用いられます。
幻肢の範囲は、時間の経過とともに縮小し、手や足が断端に近づいていくように感じられることがあります。これを**テレスコーピング(短縮現象)**といいます。広がるのではありません。
幻肢の頻度は、一般に上肢切断のほうが高いとされます。下肢切断で高いという記述は逆です。
選択肢の確認
1.幻肢痛は心理的な要因も関連している。
正しい。不安や抑うつ、ストレスが痛みに影響します。
2.幻肢痛は消炎鎮痛剤の投与で改善する。
誤り。神経障害性疼痛の性質をもち、効果は乏しくなります。
3.幻肢は時間経過とともにその範囲が広がる。
誤り。テレスコーピングにより縮小していきます。
4.幻肢の頻度は上肢切断に比べて下肢切断で高い。
誤り。上肢切断のほうが頻度が高いとされます。
覚えるポイント
- 幻肢=失われた四肢が存在するように感じる現象。上肢切断で頻度が高い。
- テレスコーピング=幻肢が時間とともに縮小する現象。
- 幻肢痛=神経障害性疼痛の性質、心理的要因も関与、消炎鎮痛剤は効きにくい。
- 対応=鏡療法、断端の管理、薬物療法、心理的支援。