31AM79|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午前(科目未分類)
痙直型脳性麻痺児の特徴的な下肢変形はどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
痙直型脳性麻痺でみられる下肢の変形を問う問題です。
どの筋の緊張が強くなるかを考えます。
解説
痙直型脳性麻痺では、錐体路の障害により筋緊張が亢進します。下肢では、股関節の内転筋、屈筋、そして下腿三頭筋の緊張が強くなります。
その結果、足関節は底屈位に引かれて尖足となります。これが典型的な変形であり、正答です。あわせて、股関節の内転により両膝が交差するはさみ脚歩行、股関節と膝関節の屈曲位、内反尖足がみられます。つま先立ちのような歩き方になり、踵が接地しにくくなります。
股関節の外転は、内転筋の緊張が強い痙直型ではむしろ制限されます。開排制限として現れ、股関節脱臼の危険因子にもなります。
股関節の伸展も、屈筋の緊張により制限されます。
足関節の背屈は、下腿三頭筋の短縮によって制限されます。尖足とは逆の状態です。
対応としては、装具による肢位の保持、関節可動域訓練、ストレッチ、必要に応じて薬物療法や手術が行われます。
選択肢の確認
1.股関節外転
誤り。内転筋の緊張により外転は制限されます。
2.股関節伸展
誤り。屈筋の緊張により伸展は制限されます。
3.足関節底屈
正しい。下腿三頭筋の緊張により尖足となります。
4.足関節背屈
誤り。下腿三頭筋の短縮により背屈が制限されます。
覚えるポイント
- 痙直型脳性麻痺=筋緊張亢進、尖足、はさみ脚歩行、股関節と膝の屈曲位。
- 股関節内転筋の緊張は股関節脱臼の危険因子となる。
- 病変は非進行性だが、拘縮と変形は進行しうる。
- 対応=装具、可動域訓練、ストレッチ、家族への指導。