31AM82|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午前(科目未分類)
パーキンソン病において、立ち直り反射の障害やバランスの不安定性がある重症度でのリハビリテーション治療で最も適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
パーキンソン病の重症度に応じたリハビリテーションを問う問題です。
立ち直り反射の障害とバランスの不安定性がある段階に、何が必要かを考えます。
解説
立ち直り反射(姿勢反射)の障害とバランスの不安定性がみられるのは、ホーエン・ヤールの重症度分類でIII度にあたる段階です。この段階では、日常生活は自立していますが転倒のリスクが高まり、すくみ足や小刻み歩行が問題になります。
この段階で有効なのが、**外的な手がかり(キューイング)**を用いた歩行訓練です。線またぎ訓練は、床に引いた線やテープをまたがせることで視覚的な手がかりを与え、歩幅を広げてすくみ足を改善する方法です。したがってこれが最も適切であり、正答です。メトロノームなどの聴覚的な手がかりも同様に有効です。あわせてバランス訓練と転倒予防の環境整備も行います。
呼吸訓練は、進行して胸郭が硬くなり呼吸機能が低下した段階で重視されます。
体位変換は、自力で寝返りができなくなった段階での褥瘡予防として行われます。
自助具の導入は、上肢機能や日常生活動作に支障が生じた段階で検討されます。
選択肢の確認
1.呼吸訓練
誤り。進行して胸郭可動性や呼吸機能が低下した段階で重視されます。
2.線またぎ訓練
正しい。視覚的な手がかりを与え、すくみ足と小刻み歩行を改善します。
3.体位変換
誤り。自力での寝返りが困難になった段階での対応です。
4.自助具の導入
誤り。日常生活動作に支障が出た段階で検討されます。
覚えるポイント
- ホーエン・ヤールIII度=姿勢反射障害が出現、転倒リスクが高まる。
- キューイング=視覚(床の線、テープ)、聴覚(メトロノーム、号令)がすくみ足に有効。
- 二重課題(会話しながら歩く)は症状を悪化させる。
- 進行に応じて、歩行訓練→呼吸訓練・体位変換へと重点が移る。