31AM83|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午前(科目未分類)
「68歳の女性。右利き。右片麻痺を生じ病院に救急搬送された。MRI検査にて左中大脳動脈領域の脳梗塞と診断され、保存的治療を受けた。」本患者の症状で最もみられるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
大脳半球の障害部位と高次脳機能障害を結び付ける問題です。
68歳女性、右利き、右片麻痺、左中大脳動脈領域の脳梗塞という所見に注目します。
解説
右利きの人では、ほとんどの場合左半球が優位半球であり、言語機能を担っています。左中大脳動脈の領域には、運動性言語野(ブローカ野)と感覚性言語野(ウェルニッケ野)がともに含まれます。
したがって、左中大脳動脈領域の脳梗塞では、失語症が最もよくみられる高次脳機能障害となります。右片麻痺を伴っていることも、障害が左半球にあることを裏づけます。これが正答です。
失調症は小脳や脳幹の障害で生じるもので、中大脳動脈領域の梗塞では中心的な症状になりません。
左半側空間無視は、**右半球(劣位半球)**の頭頂葉の障害で生じることが多い症状です。この症例は左半球の障害であるため当てはまりません。
注意障害は、右半球の障害でより目立つとされ、また広範な障害でもみられますが、この症例で最も特徴的なのは失語症です。
失語症のある患者への対応では、ゆっくり短い言葉で話す、絵や文字を用いる、答えやすい聞き方をするといった工夫が求められます。
選択肢の確認
1.失調症
誤り。小脳や脳幹の障害で生じます。
2.失語症
正しい。優位半球である左半球の障害により生じます。
3.左半側空間無視
誤り。右半球の障害で生じることが多い症状です。
4.注意障害
誤り。右半球の障害でより目立つ症状です。
覚えるポイント
- 右利きの人の優位半球は左であることがほとんど。言語機能を担う。
- 左半球の障害=右片麻痺+失語症。
- 右半球の障害=左片麻痺+左半側空間無視、注意障害。
- 失語症の対応=短くゆっくり話す、視覚的手がかりを使う。