31AM89|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午前(科目未分類)
「72歳の女性。頻尿と尿意切迫感を主訴に来院した。尿一般検査と尿細菌検査に異常はなかった。腹部超音波検査で残尿はみられなかった。」考えられる疾患はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
排尿症状の鑑別を問う問題です。
72歳女性、頻尿と尿意切迫感、尿検査に異常なし、細菌検査も陰性、残尿なし、という所見を統合します。
解説
過活動膀胱は、尿意切迫感を必須の症状とし、頻尿と夜間頻尿を伴い、しばしば切迫性尿失禁を伴う症候群です。明らかな感染や器質的疾患がないことが前提となります。
この症例は、尿一般検査と細菌検査に異常がなく(感染の否定)、残尿もない(排出障害の否定)にもかかわらず、頻尿と尿意切迫感があるため、過活動膀胱に合致します。したがってこれが正答です。加齢や骨盤底の機能低下を背景に、高齢女性に多くみられます。
急性膀胱炎では、排尿時痛、頻尿、残尿感が三主徴で、尿検査で膿尿と細菌尿がみられます。この症例は尿検査が正常であり否定的です。
腎盂腎炎では、発熱、悪寒、腰背部の叩打痛に加え、膿尿と細菌尿がみられます。この症例には発熱の記載がなく、尿所見も正常です。
腎結石では、突然の激しい疝痛発作と血尿が特徴で、尿潜血が陽性となります。頻尿と尿意切迫感を主症状とするものではありません。
選択肢の確認
1.急性膀胱炎
誤り。膿尿と細菌尿がみられるはずですが、尿検査は正常です。
2.腎盂腎炎
誤り。発熱と膿尿を伴います。
3.過活動膀胱
正しい。尿意切迫感と頻尿があり、感染も残尿もない状態に合致します。
4.腎結石
誤り。疝痛発作と血尿が特徴です。
覚えるポイント
- 過活動膀胱=尿意切迫感が必須、頻尿と夜間頻尿を伴う、感染や器質的疾患がない。
- 急性膀胱炎=排尿時痛、頻尿、残尿感、膿尿と細菌尿。
- 腎盂腎炎=発熱、腰背部叩打痛、膿尿。
- 溢流性尿失禁=残尿が多い(前立腺肥大症など)。