31PM100|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
湯液療法(和漢薬)について正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
**湯液療法(和漢薬)**の基本的な性格を問う問題です。
生薬の由来、副作用の有無、証との関係、処方の組み立て方を確認します。
解説
生薬の原料は、植物(根、茎、葉、花、種子、樹皮)と動物(牡蛎、蝉退など)に加えて、鉱物も用いられます。石膏、竜骨、牡蛎、芒硝、滑石などが代表的な鉱物性の生薬です。したがって鉱物を用いるという記述が正しくなります。
副作用がないという記述は誤りです。和漢薬にも副作用はあり、甘草による偽アルドステロン症(浮腫、高血圧、低カリウム血症)、麻黄による動悸や不眠、山梔子による腸間膜静脈硬化症、小柴胡湯による間質性肺炎などが知られています。「自然のものだから安全」という理解は正しくありません。
証をたてる必要はないという記述も誤りです。湯液療法では、四診によって証を判断し、それに応じた処方を選ぶ随証治療が原則です。同じ病名でも証が違えば処方は変わります(同病異治、異病同治)。
多くは単味で用いるという記述も誤りです。複数の生薬を一定の配合で組み合わせた方剤として用いるのが基本で、君臣佐使という組み立ての考え方があります。
選択肢の確認
1.鉱物を用いる。
正しい。石膏や竜骨、牡蛎などの鉱物性生薬が用いられます。
2.副作用がない。
誤り。甘草による偽アルドステロン症など、副作用は存在します。
3.証をたてる必要はない。
誤り。証に基づく随証治療が原則です。
4.多くは単味で用いる。
誤り。複数の生薬を組み合わせた方剤として用います。
覚えるポイント
- 生薬の原料=植物、動物、鉱物(石膏、竜骨、牡蛎など)。
- 和漢薬にも副作用がある(甘草の偽アルドステロン症、麻黄の動悸)。
- 随証治療が原則。同病異治、異病同治。
- 方剤は複数の生薬を君臣佐使の考え方で組み合わせる。