31PM102|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
次の文で示す症例の経脈病証はどれか。「65 歳の男性。 2週間前から腰痛で、前かがみや仰向けができない。最近は下腹部が痛み、季肋部が腫れ、喉が渇き、下痢をする。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
経脈病証を症状の組合せから判断する問題です。
65歳男性、腰痛で前かがみも仰向けもできない、下腹部痛、季肋部の腫れ、口渇、下痢、という所見を統合します。
解説
足の厥陰肝経の病証には、腰痛で俯仰(前かがみと反らすこと)ができない、少腹(下腹部)の腫れと痛み、疝気、胸満、嗌乾(のどの渇き)、嘔逆、飧泄(消化不良性の下痢)、遺尿、閉癃などが挙げられます。この症例の記述はこれらとよく一致するため、これが正答です。
肝経は足の第1趾外側端から起こり、下肢内側を上り、陰器を巡って下腹部に至り、胃を挟んで肝に属し胆を絡い、さらに季肋部を通って上行します。この走行から、下腹部と季肋部(胸脇部)の症状が現れることが理解できます。
足の太陰脾経の病証は、腹満、嘔吐、食後の膨満感、身体の重だるさ、舌根の強ばりが中心です。
足の陽明胃経の病証は、高熱、口渇、鼻出血、歯痛、口喎、腹満、腹鳴が中心です。
足の少陽胆経の病証は、口苦、太息、胸脇痛で転側できない、頭痛、目外眥の痛みが中心です。
選択肢の確認
1.足の太陰経
誤り。腹満や身体の重だるさが中心です。
2.足の厥陰経
正しい。腰痛で俯仰できない、少腹の症状、胸満、下痢という記述に合致します。
3.足の陽明経
誤り。高熱や歯痛、口喎が中心です。
4.足の少陽経
誤り。口苦、太息、胸脇痛が中心です。
覚えるポイント
- 足の厥陰肝経の病証=腰痛で俯仰できない、少腹の腫痛、疝気、胸満、嗌乾、飧泄、遺尿。
- 肝経は陰器を巡り、下腹部から季肋部を通る。
- 肝は筋を主り、目に開竅し、血を蔵する。
- 経脈病証は走行部位と臓腑の働きを合わせて理解する。