31PM104|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
次の文で示す症例の腹診所見はどれか。「44歳の女性。主訴は頭痛。半年前に転職し、上司との人間関係がうまくいかず気が滅入る。頭部に刺すような痛みがあり、顔のシミが目立つようになってきた。」
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
瘀血の病証を読み取り、腹診所見を選ぶ問題です。
44歳女性、ストレス、刺すような頭痛、顔のシミ、という所見に注目します。
解説
**刺すような痛み(刺痛)は血瘀(瘀血)**を示す代表的な所見です。**顔のシミ(色素沈着)**も血の停滞による所見であり、この症例は瘀血の病証と判断されます。ストレスによる気滞が長引き、血のめぐりが滞って瘀血に至ったと考えられます(気滞血瘀)。
腹診では、少腹急結が瘀血を示す所見として知られます。左下腹部(少腹)を指で軽く撫でるように圧すると、索状の抵抗と鋭い痛みが触れ、患者が思わず足を引くような反応を示すものです。したがってこれが正答です。
腹裏拘急は、腹直筋が緊張して張った状態で、虚労や気血の不足でみられます。
心下痞硬は、みぞおちのあたりがつかえて硬く感じられる所見で、胃の失調や痰飲、気の停滞でみられます。
小腹不仁は、下腹部に力がなく軟弱で知覚が鈍い所見で、腎虚を示します。
選択肢の確認
1.腹裏拘急
誤り。腹直筋の緊張で、虚労や気血不足でみられます。
2.心下痞硬
誤り。みぞおちのつかえと硬さで、胃の失調や痰飲でみられます。
3.小腹不仁
誤り。下腹部の軟弱で、腎虚を示します。
4.少腹急結
正しい。左下腹部の索状の抵抗と圧痛で、瘀血を示します。
覚えるポイント
- 瘀血=刺痛、固定痛、夜間増悪、色素沈着、瘀斑、舌の紫暗、濇脈。
- 腹診=少腹急結は瘀血、小腹不仁は腎虚、心下痞硬は胃の失調。
- 気滞が長引くと気滞血瘀へ進むことがある。
- 治療=活血化瘀(膈兪、血海、三陰交、太衝など)。