31PM121|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
深刺すると、前鋸筋と肋間筋を貫き肺を損傷するのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
深刺による気胸のリスクを、経穴の局所解剖から判断する問題です。
深部に前鋸筋と肋間筋、その先に肺がある部位を選びます。
解説
輒筋は足の少陽胆経の経穴で、側胸部、第4肋間、中腋窩線の前方1寸に取ります。この部位の浅層には前鋸筋があり、その深層に肋間筋、さらに胸膜と肺が位置します。側胸部は胸壁が薄く、肋間から深く刺入すると比較的浅い深さで胸腔に達するため、気胸の危険が高い部位です。したがってこれが正答です。
膺窓は足の陽明胃経の経穴で、前胸部の第3肋間、前正中線の外方4寸にあります。この部の浅層は大胸筋であり、前鋸筋ではありません。
期門は足の厥陰肝経の経穴で、第6肋間、前正中線の外方4寸にあります。肝の募穴で、右側では深部に肝臓があり、こちらは肝損傷への注意が必要な部位です。
胸郷は足の太陰脾経の経穴で、第3肋間、前正中線の外方6寸にあります。側胸部寄りではありますが、この設問で前鋸筋と肋間筋を貫くと問われているのは輒筋です。
選択肢の確認
1.輒 筋
正しい。側胸部の第4肋間にあり、前鋸筋と肋間筋の深層に肺があります。
2.膺 窓
誤り。前胸部にあり、浅層は大胸筋です。
3.期 門
誤り。第6肋間にあり、右側では深部に肝臓があります。
4.胸 郷
誤り。第3肋間にあり、この設問で問われる部位ではありません。
覚えるポイント
- 輒筋=胆経、側胸部の第4肋間、中腋窩線の前方1寸。深部に肺。
- 気胸に注意すべき経穴=中府、雲門、欠盆、肺兪、膏肓、附分、大包、輒筋、肩井。
- 胸背部では斜刺または横刺とし、深刺を避ける。
- 気胸の症状=突然の胸痛、呼吸困難、患側呼吸音の減弱。