31PM131|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
上後腸骨棘と大転子近位端を結んだ線の中点から垂直下方に 1 ~ 2横指下がったところを局所刺鍼点とすべき疾患で、陽性となる徒手検査法として最も適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
刺鍼点の記述から疾患を推定し、対応する徒手検査を選ぶ問題です。
上後腸骨棘と大転子近位端を結ぶ線の中点という位置が手がかりです。
解説
上後腸骨棘と大転子の近位端を結んだ線の中点から垂直下方に1から2横指下がったところは、梨状筋の走行に相当する部位です。梨状筋は仙骨の前面から起こり、大坐骨孔を通って大転子の上端に停止します。この部の直下を坐骨神経が通ります。
したがって、この点を局所刺鍼点とするのは梨状筋症候群です。梨状筋の緊張や肥厚により坐骨神経が圧迫され、殿部の痛みと下肢後面への放散痛、しびれが生じます。
フライバーグテストは、股関節を屈曲・内旋させて梨状筋を伸張し、殿部痛や下肢への放散痛が誘発されれば陽性となる検査で、梨状筋症候群を評価します。したがってこれが正答です。同じ目的でペーステストなども用いられます。
エリーテストは大腿直筋の短縮を評価する検査です。
パトリックテストは股関節や仙腸関節の障害を評価する検査です。
ボンネットテストは、股関節を屈曲したうえで内転・内旋を加えて坐骨神経を伸張する検査で、腰椎椎間板ヘルニアなどで陽性となります(梨状筋症候群でも陽性となりえますが、この設問で梨状筋の伸張を直接評価するのはフライバーグテストです)。
選択肢の確認
1.エリーテスト
誤り。大腿直筋の短縮を評価します。
2.パトリックテスト
誤り。股関節や仙腸関節の障害を評価します。
3.フライバーグテスト
正しい。梨状筋を伸張して症状を誘発する検査です。
4.ボンネットテスト
誤り。坐骨神経の伸張により症状を誘発する検査です。
覚えるポイント
- 梨状筋症候群=殿部痛と下肢への放散痛。フライバーグテスト、ペーステスト。
- 刺鍼点=上後腸骨棘と大転子を結ぶ線の中点の下方(経穴では環跳の付近)。
- 梨状筋上孔=上殿神経と上殿動脈、梨状筋下孔=坐骨神経と下殿神経。
- 深部に坐骨神経があるため、刺鍼の深さと方向に注意する。