31PM138|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
次の文で示す症例で考えられる疾患はどれか。「65歳の女性。軽度の肥満。主訴は膝痛。膝の内側が動作開始時や疲労時に痛む。膝のロッキングはみられない。」
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
膝痛の鑑別を問う問題です。
65歳女性、軽度の肥満、膝の内側の痛み、動作開始時と疲労時に痛む、ロッキングなし、という所見を統合します。
解説
変形性膝関節症は、加齢に伴う関節軟骨の摩耗を基盤とする疾患で、中高年、特に女性に多く、肥満が危険因子となります。荷重のかかる内側の関節裂隙に痛みが生じやすく、**動作開始時の痛み(始動時痛)**と、長く歩いた後の疲労時の痛みが特徴です。進行すると内反変形(O脚)、可動域制限、関節水腫がみられます。この症例の記述とよく一致するため、これが正答です。
腸脛靱帯炎(ランナー膝)は、膝の外側、大腿骨外側上顆の部位に痛みが生じます。ランニングなど膝の屈伸を繰り返す活動が背景にあります。
**内側滑膜ひだ障害(タナ障害)**は、膝蓋骨内側の滑膜ひだが大腿骨顆部との間で挟まれて痛みや引っかかり感を生じるもので、若年のスポーツ選手に多くみられます。
膝蓋靱帯炎(ジャンパー膝)は、膝蓋骨の下端から膝蓋腱にかけての痛みで、ジャンプ動作の多い若年者に多くみられます。膝の前面の痛みであり、内側ではありません。
なお、ロッキング(膝が急に動かなくなる)は半月板損傷を示唆する所見で、この症例にはみられません。
選択肢の確認
1.腸脛靱帯炎
誤り。膝の外側の痛みで、若年の運動者に多くみられます。
2.内側滑膜ひだ障害(タナ障害)
誤り。若年者に多く、引っかかり感を伴います。
3.変形性膝関節症
正しい。中高年女性、肥満、内側の痛み、始動時痛という特徴に合致します。
4.膝蓋靱帯炎
誤り。膝の前面の痛みで、ジャンプ動作の多い若年者に多くみられます。
覚えるポイント
- 変形性膝関節症=中高年女性、肥満、内側の痛み、始動時痛、内反変形。
- 画像=骨棘形成、関節裂隙狭小化、軟骨下骨硬化。
- 治療=減量、大腿四頭筋の等尺性筋力訓練、温熱療法、杖の使用。
- ロッキングは半月板損傷を示唆する。