31PM139|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
次の文で示す症例で障害筋への局所治療穴として最も適切なのはどれか。「53歳の男性。最近、長時間歩くと、足がつる。今朝は、ウォーキング中に母指が屈曲する筋けいれんとともに下腿後面の深部に疼痛が生じたが、しばらく休むと軽快した。」
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
下腿後面の筋のけいれんから罹患筋を特定し、局所治療穴を選ぶ問題です。
53歳男性、歩行中の母趾が屈曲する筋けいれんと下腿後面の深部の疼痛、という所見に注目します。
解説
母趾を屈曲させる筋は長母趾屈筋です。長母趾屈筋は腓骨の後面から起こり、下腿後面の深層を走行し、内果の後方を通って母趾の末節骨に停止します。脛骨神経の支配です。したがって、母趾が屈曲する筋けいれんと下腿後面の深部の痛みは、長母趾屈筋の症状として理解されます。
飛揚は足の太陽膀胱経の絡穴で、下腿後外側、腓腹筋外側頭の下縁とアキレス腱の間、崑崙の上方7寸に取ります。この部位の深層には長母趾屈筋があるため、罹患筋への局所治療穴として最も適切です。したがってこれが正答です。
膝関は足の厥陰肝経の経穴で、膝の内側、陰陵泉の後方1寸にあり、下腿後面の筋の部位ではありません。
合陽は足の太陽膀胱経の経穴で、委中の下方2寸にあり、腓腹筋の部位です。母趾屈曲の筋けいれんの局所としては適切さで劣ります。
外丘は足の少陽胆経の郄穴で、腓骨の前方、外果尖の上方7寸にあり、腓骨筋群の部位です。
選択肢の確認
1.飛 揚
正しい。腓腹筋外側頭下縁とアキレス腱の間にあり、深層の長母趾屈筋に対応します。
2.膝 関
誤り。膝の内側にあり、下腿後面の筋ではありません。
3.合 陽
誤り。委中の下2寸で腓腹筋の部位です。
4.外 丘
誤り。腓骨の前方にあり、腓骨筋群の部位です。
覚えるポイント
- 長母趾屈筋=腓骨後面から起こり下腿後面の深層を走行、内果の後方を通る。脛骨神経支配。
- 飛揚=膀胱経の絡穴、崑崙の上7寸、腓腹筋外側頭下縁とアキレス腱の間。
- 内果の後方を通る腱=後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋。
- 歩行時に繰り返すこむら返りでは、脱水、電解質異常、末梢循環障害も考える。