31PM140|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
詐病が疑われる腰痛患者に対して、坐位で膝を他動的に伸展させるのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
詐病(症状の誇張)を検出する検査を問う問題です。
同じ神経の伸張を、別の体位で確認するという考え方が鍵になります。
解説
**フリップ徴候(フリップテスト)**は、坐位で膝を他動的に伸展させる検査です。
仰臥位での下肢伸展挙上テスト(SLRテスト)と、坐位での膝伸展は、いずれも坐骨神経を同じ程度に伸張します。したがって、SLRテストが陽性であるならば、坐位で膝を伸展させたときにも痛みが誘発され、患者は後方へ体を反らす(倒れ込む)反応を示すはずです。
ところが、SLRテストでは強い痛みを訴えたのに、坐位で膝を伸展させても平然としている場合は、訴えと所見に矛盾があることになり、詐病や症状の誇張が疑われます。したがってフリップ徴候が正答です。
ケンプ徴候は、腰椎を後屈・側屈・回旋させて下肢への放散痛をみる検査で、腰部脊柱管狭窄症や神経根の圧迫を評価します。
サギング徴候は、膝を屈曲位にしたとき脛骨が後方へ落ち込む所見で、後十字靱帯損傷を示します。
ブラガードテストは、SLRテストで痛みが出た角度からわずかに下げ、足関節を背屈させて痛みが再現するかをみる検査で、坐骨神経の伸張による症状を確認します。
選択肢の確認
1.ケンプ徴候
誤り。腰椎の後屈と回旋で下肢の放散痛をみる検査です。
2.サギング徴候
誤り。後十字靱帯損傷を示す所見です。
3.フリップ徴候
正しい。坐位で膝を伸展させ、SLRテストの結果との矛盾をみる検査です。
4.ブラガードテスト
誤り。SLRテストの補助として足関節を背屈させる検査です。
覚えるポイント
- フリップ徴候=坐位での膝伸展。SLRテストとの矛盾から詐病を疑う。
- SLRテスト=仰臥位で下肢を伸展挙上、坐骨神経の伸張。
- ブラガードテスト=SLRの補助、足関節背屈で再現をみる。
- 訴えと客観的所見の整合性を確認する姿勢が大切。