31PM142|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
命門火衰により冷えを訴える患者に対し、臓腑を考慮して施灸する場合、最も適切な経穴はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
命門火衰が示す病態を理解し、対応する臓腑の経穴を選ぶ問題です。
解説
命門の火は、腎に宿る陽気(腎陽)を指し、全身を温め、臓腑の働きを推し進める源とされます。したがって命門火衰とは腎陽虚のことであり、冷え(特に腰や下肢の冷え)、寒がり、夜間頻尿、下痢(五更泄瀉)、性機能の低下、舌淡、脈沈遅などがみられます。
臓腑を考慮して施灸するのであれば、腎に働きかける経穴を選びます。太渓は足の少陰腎経の原穴であり、足関節後内側、内果尖とアキレス腱の間の陥凹部に取ります。腎の原気が集まる穴として、腎の虚に対して用いられる代表的な経穴です。陽虚には温める治療が適するため、灸法との相性もよく、これが正答です。あわせて腎兪、命門、関元などが用いられます。
太淵は手の太陰肺経の原穴かつ脈会で、肺の失調に用います。
神門は手の少陰心経の原穴で、不眠や動悸など心神の症状に用います。
衝陽は足の陽明胃経の原穴で、胃の失調に用います。
選択肢の確認
1.太 淵
誤り。肺経の原穴であり、肺の失調に用います。
2.神 門
誤り。心経の原穴であり、心神の症状に用います。
3.太 渓
正しい。腎経の原穴であり、腎陽虚(命門火衰)に対して用います。
4.衝 陽
誤り。胃経の原穴であり、胃の失調に用います。
覚えるポイント
- 命門火衰=腎陽虚。冷え、夜間頻尿、五更泄瀉、性機能低下、舌淡、脈沈遅。
- 太渓=腎経の原穴、内果尖とアキレス腱の間(後脛骨動脈拍動部が目印)。
- 陽虚には温補が適し、灸法が有用。腎兪、命門、関元も用いる。
- 原穴=太淵(肺)、太白(脾)、太衝(肝)、太渓(腎)、神門(心)、大陵(心包)。